比較的独立・開業し易い業種と言われているハウスクリーニングですが、開業が容易な分、数多くの事業者が廃業しているのも事実です。
そこで今回は、独立開業前にはなかなか気付けない様な事業主の「お悩み」をご紹介します。

集客がうまくいかない

ハウスクリーニングの技術がどれだけ素晴らしくても、その技術をアピールする場所がなければお客様に見つけてもらう事はできません。
例えば、元々お付き合いのある業者さんからの依頼が決まっている、という事であれば、独立開業当初も最低限の収入は得る事ができるかも知れません。
ただし、新規の顧客を獲得できないと、安定収入を得る事は難しいでしょう。

集客方法は様々ですが、自分の得意なやり方で集客を行っていく事が大切です。

そもそも集客自体の知識・経験がない方は個人事業主としての独立開業ではなく、フランチャイズで起業するという方法もあります。

営業自体が苦手な上に、マッチングサイト等の利用も難しい場合は、フランチャイズも検討してみると良いかも知れません。

売上が安定しない

ハウスクリーニングという商品はそもそも、売上が安定しない季節商材です。
・寮や賃貸物件の退去清掃が多くなる3月
・エアコンクリーニングの需要が増える5,6月
・大掃除の依頼が増える年末
など、繁忙期と閑散期の差が激しい分、収入も月によって差が出てしまうでしょう。

高齢でそもそも、需要のある時にだけ効率的に働ければ良い、という事であれば構わないでしょうが、毎月安定した収入が欲しい、という方には厳しい現実ではないでしょうか。

最低限の安定収入を確保する為には、リピーターの獲得を行う事が大切です。
地域密着の「定期清掃」等も良いでしょう。
個人宅や空室のクリーニングだけれはなく、店舗クリーニングや法人施設のクリーンニングを行える技術がある場合は、積極的な定期清掃案件の獲得が、安定収入に繋がるでしょう。

お客様のニーズにお応えできないケースが多い

個人事業主としてひとりで独立開業した場合、問い合わせがあっても、日程が合わず対応できない場合や、必要な清掃道具がなく対応できないケースがあります。
せっかくのお問い合わせを取りこぼしてしまうのは、勿体ないですね。

この様な場合に、協力し合える同業者の仲間がいると心強いものです。

ハウスクリーニングの施工日は、土日や平日の午前中が人気です。予約が埋まっていて、ご希望日に対応ができない場合でもただお断りするのではなく、協力会社やパートナーを紹介しあえる仲間がいると、案件のシェアが可能になります。

お客様目線で考えても、できる限りの対応をしてくれた事で、好印象を与える事ができるでしょう。
この様な細やかな対応が、次の受注や口コミに繋がる可能性もあります。

また、自分の技術や道具では難しい、対応範囲外のご依頼を受けた際も、対応できるパートナーを紹介できるのが理想的です。

案件のシェア目的だけではなく、同業者とのコミュニティを持っておく事で、最新の情報が自然と耳に入るなど、様々なメリットがあります。

事務作業や経理が苦手で時間がかかってしまう

個人事業主になるという事は、発生する全ての事務作業、経理業務を行う必要があります。
ハウスクリーニングの知識はあっても、事務・経理の知識はさっぱり・・という職人さんんは多いかも知れません。

たとえばマッチングプラットフォームを利用して集客を行う場合は、パソコンを使った入力作業や、写真の加工、問い合わせ対応なども必要になります。
法人案件の受注も行っている場合は、月末に請求書の発行や、入金確認等も必要です。

青色申告を行う場合には複式簿記での帳簿付けも行う等、いちから勉強するには大変な労力になる事がほとんどです。

ご夫婦で独立開業される場合には、施工と事務作業を分担される方も多いのではないでしょうか。
事業が軌道に乗ってきてからは、ひとりで全てをやる事は難しいでしょうから、事務経理関係についてはアウトソーシングを検討するのが良いかも知れません。

施工時のトラブル対応が大変

どれだけ気を付けていても、家の壁や床を傷つけてしまったり、電化製品を破損したりしてしまうなどのトラブルは0にはできません。

汚れで隠れていた傷が、ハウスクリーニングによって綺麗になって、傷がついたように見えてしまう、といったクレームもあるかも知れません。

どちらにせよ、ハウスクリーニングで独立開業し、仕事を受注する場合、万が一のトラブルに備えて損害保険の対物賠償には必ず加入しましょう。

まとめ

このように、独立開業するのが比較的容易だと言われるハウスクリーニング業界でも、開業後の事業者様たちは他業種同様、様々なお悩みを抱えています。

経験や知識があるから必ずうまくいく、という業界ではない事も事実です。
メリットとデメリット、また、自分の得意、不得意を把握した上で、しっかりと計画を行ってからの開業が、成功の秘訣ではないでしょうか。